小児矯正歯科とは


歯並びや噛み合わせが悪いと見ためが悪いだけでなく、歯の清掃が隅々まで行き届かず、虫歯や歯周病などの病気にかかりやすくなります。 又、物をきちんと噛む事が出来ない、上手く発音が出来ない等の問題が出て来ます。 お子様の場合、成長期にあたりますので、顔の表情や骨格にまで影響が出る可能性があります。 矯正歯科とは、お口の中に専用の矯正装置を入れ、ゆっくりと歯の位置を元通りにしていく治療になります。 ただ歯並びを治し、口の中を正常にするだけではなく、健康面と共に精神面の向上を目指す事が矯正治療の本当の目的なのです。 なぜ矯正が必要なのか? 「虫歯や歯周病になりやすい」のです。 歯が重なり凸凹に並んでいると、十分に歯磨きが出来ずに歯や歯の隙間に食べかすも溜まりやすくなります。その為、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

治療への4ステップ


矯正治療は、歯医者さんにきてすぐに始める訳ではありません。しっかりとお子様の顎の成長状態を把握してから、矯正治療を行う事が出来るかどうかの判断をしてから治療に入ります。そして、治療に対し、ご家族が十分納得いただけるご説明と、矯正治療に対する疑問・不安を取り除きます。
1
初期相談
治療についてのご説明から行います。皆様から矯正治療に対して疑問に思う事、ご希望などをお聞きし,不安な部分を解消していきます。そして、患者さんの症状と良く似た症状をお見せしながら、考えられる治療法を分かりやすくお話していきます。
2
精密検査
お子様の口の中の状態をチェックします。検査内容は、レントゲンによる顎の状態のチェック、噛み合わせの確認、歯型の採取、その他診断に必要な資料の検査を行います。これらの資料をもとに診断した結果、具体的な治療方針を計画していきます。
3
診断
精密検査で得られた情報をもとに、お子様の現在の顎の状態と具体的な治療方針、治療期間、料金のご説明をしていきます。十分なご理解を頂いた後、矯正治療に移るという形になります。
4
矯正装置の装着
治療を始める前に、虫歯などがある場合はそちらを完治させてから矯正治療に入ります。お子様のお口の中に合わせて矯正器具を装着します。治療は長い日数をかけてゆっくりと歯並びを良くしていきますので、その間は数ヶ月に一度来院していただきお口の状態をチェックしていきます。歯に異常がある場合は、矯正治療と並行して治療を行っていきます。

小児矯正治療はなぜ必要なのでしょうか?


単に歯並びをよくするだけ?もちろん歯並びを良くする事で、周りから見られる印象は変わってきます。ですが、それだけではないのです。もっと重要な部分は噛み合わせ、きちんと上の歯と下の歯できれいに噛み合わさっているかが大事なのです。噛み合わせが上手く出来ていない状態を不正咬合と呼びます。では、不正咬合の状態だとお口や体に一体どんな影響を与えてしまうのでしょうか?
よく噛めない
歯並びが悪いと正しい噛み合わせが出来ません。その為に、食べ物を正しく噛む事が出来ず、丸飲みの癖がついてしまい、胃腸にも大きな負担を与えてしまいます。
顎の成長、顔の形にも影響
顎の骨や顔の筋肉は、正しく噛む事で発達します。不正咬合だとそれが出来ませんので、顎の発育が未発達になったり、顔が歪んだりする影響が出て来ます。
口元が気になる
歯並びが悪いとコンプレックスの原因になり、話したり笑う時につい口元を手で隠したりします。ストレスも溜まり、歯ぎしり、肩こり、姿勢も悪くなりがちです。
発音しにくい
噛み合わせの状態によって、様々な発音障害が出て来ます。特に英語等の外国語の発音が難しくなります。

かみ合わせについてもっと詳しく


かみ合わせはなぜ悪くなるの?

かみ合わせ、歯並びは遺伝する?
親の顔に子どもの顔が似るように、かみ合わせ、歯並びも似ます。お父さん、お母さんのかみ合わせが悪ければ、お子さんも同じような悪いかみ合わせ、歯並びになる可能性があります。
先天的な問題
もともと永久歯の数が少ないこともあります。これは全身的な病気とも関連することがあります。
乳歯の虫歯
乳歯のムシ歯を放っておいたり、ムシ歯で早く歯を抜いてしまったりすると、永久歯の生えるスペースを失ってしまいます。
乳歯から永久歯への生え変わりの異常
永久歯が生えるときは、左右ほぼ同時に生えてきます。片側が生えてきているのに他方が生えてこない場合は何かの問題が起きている可能性があります。
こんな癖はありませんか?
爪をかむ、唇をかむ、口がいつも開いている、舌をよく出す、指しゃぶりをいつまでもしている、頬杖をつくなどは、顎の発育、歯並び、かみ合わせに影響を及ぼします。
食生活
柔らかいものを好んで食べたり、飲み物で流し込んだりする食べ方は、顎の発育不良の原因となります。また、いつも同じ側でかんでいると、顎、顔の形が変形することがあります。
就寝時の姿勢
うつ伏せ、横を向いたりして寝ると、顎、顔の形が変形することがあります。
鼻、扁桃腺の病気
鼻がよくつまる、扁桃腺が大きい、扁桃腺が腫れやすいと、鼻で呼吸が出来ず口だけで呼吸(口呼吸)するようになり、歯並び、かみ合わせに影響が出ます。
上唇小帯(上唇の裏についているヒモ状のもの)の異常
上唇小帯が歯の根元までついていると、前歯が開いてきます。(正中離開)また上顎の骨の成長に影響を及ぼすこともあります。
舌小帯(舌の裏についているヒモ状のもの)の異常
舌を出して「ベー」としたときに舌が二つにくびれる場合など、舌の動きが制限され、舌の筋肉が鍛えられずにしっかりとしゃべったり、食べ物をのみこむ動作がヘタ(食べるのが遅いなど)であったりします。また下の顎の骨の成長不足となることもあります。

矯正はいつ始めたらいいの?

治療は、主に「混合歯列期」から始めます。

「中学生くらいになると、お友達の中で矯正装置をつける子がちらほら。 子供もそろそろ・・・。」こんな心配をされた経験はありませんか?

Dr.「もう少し早くとりかかれば、抜かずに治せたのですよ。」

当医院の治療は、主に「混合歯列期」から始めます。 私たちの治療(咬合誘導)は、悪い癖を治しながら、主に混合歯列期から始めます。小学校の低学年から中学年の時期です。 それは歯を抜かずに治すことを最大の目標とするからです。治療期間はトータルでは長くなりますが、目立たない、痛みの少ない装置を使いますので、子どもたちに精神的な負担がかかりません。全てのケースで抜歯せずに治せるわけではありませんが、早く手がけることで次のようなメリットが生まれます。

  • 抜歯を極力避けることが出来る。
  • 成長に合わせて治療するので、骨格もある程度修正できる。
  • 悪い癖も同時に治していくので治療後の後戻りが少ない。
  • ゆっくり時間をかけて歯を動かすので、痛みが少なく、装置にもすぐ慣れる。

また、受け口の治療はより早く行う必要があります。目安は3歳です。お気軽に相談ください。 かみ合わせに悪い因子は、早期発見・早期治療が大切です。 私たちの咬合治療は、永久歯が萌えてくる段階をコントロールして、少しでもかみ合わせに悪い因子を早め早めに取り除いていくという方法をとります。そのため、かみあわせに不正がみられたら、出来るだけ早い段階で治療を始めるのがより有利になります。また、悪い癖についても、不正咬合の「予防」という観点から治療の対象になります。

歯並びが悪いと色々な影響が出ます。治療をスタートする時期は、相談時にご説明します。 保護者の方が気になった時点で、まず一度相談にお越しください。

もっとも効率的な時期に装置を装着することができるでしょう。そのことはより良い治療結果につながります。

診療メニュー


インプラント
インプラント
インプラントとは、失ってしまった天然歯の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
審美歯科
審美歯科
輝く白い歯はあなたの印象をよくし、自分自身も笑顔に自信がもてます。 審美歯科は、口元を美しくする治療などを指しますが、美容歯科とは違い、歯の機能回復を重点に行います。
ホワイトニング
ホワイトニング
歯の変色の原因はさまざまです。当院では原因や症状に合ったホワイトニング治療を行っております。歯が持つ本来の美しさをホワイトニングで蘇らせませんか?